糖質制限の実践:まずは1食の制限から

糖尿病等の治療でなければ、急激に極端な糖質制限をするメリットは、ほとんどありません。逆に、

1. 我慢している感覚があると、習慣にできない可能性がある
2. 外部から大量の糖質を摂取していた状態をいきなり止めると、糖新生がうまく働かない可能性がある
3. 口臭や体臭からアセトン臭が出る可能性がある

という3つのデメリットが存在します。

 

ダイエット法でなく、食の常識を正しく学び直す手段

炭水化物・糖質を主食から外すのには、心理的な抵抗が強いのが一般的です。なぜなら、M・クーハー『溺れる脳』に記載されているとおり、炭水化物には依存性があるからです。

炭水化物を摂取すると、コカインと同様にドーパミンの放出量が増えます。つまり脳は、炭水化物を日常的に摂取することを幸せだと感じているのです。

通常の脳内物質の働きとは異なり、脳はこれに抗う術を持っていません。作用の強さこそ違えど、脳内では薬物依存症と変わらない事態が起きています。

「糖質制限」と聞くと、一時的な制限だと(無意識に)考えてしまいがちです。目標とする体重まで落としたら、また元のように食べればいい、と。

が、当然ですが元のように食べればリバウンドします。これでは何の解決にもなりません。

糖質制限のメリットは、体にとって本当に必要なタンパク質・脂質・野菜を主食として食べることで、我慢をせずともその人に合った適正体重で生活できるようになる点です。

言わば、誤った栄養学をいったん忘れ、食の常識を正しく学び直すことが、糖質制限の本質です。

 

変化に体が慣れるには時間がかかる

糖質制限をすると、それまで脇役でしかなかった糖新生が、主役として働き始めます。

人間、大抵の環境の変化に適応できますが、しかし慣れるまでには時間を要します。日常生活では問題がなくても、極度に疲れたときや、不意に全力疾走したときなどに、問題が起きるかもしれません。

いきなり極端な糖質制限をすると、ケトン体が血中に放出され、呼気や体臭からアセトン臭がするケースがあるのも、弊害の一つです。

また、便秘などお腹の調子を崩しやすくなります。これは、食事内容の変化により、腸内細菌のバランスが変わっていくためです。

これらは体が慣れ、適応すれば、問題ではなくなります。1ヶ月から半年ほどはかかります。

つまり、糖質制限をするのなら、少なくとも3ヶ月や半年くらいのスパンで考えなければ、デメリットのほうが大きくなる可能性が高いわけです。

 

タンパク質・脂質・野菜中心食の楽しみを見つける

炭水化物・糖質中心の食事から、タンパク質・脂質・野菜中心の食事へのシフトを成功させるには、炭水化物依存症を打ち破るだけのメリットが必要です。

私のケースでは、まず、「炭水化物を主食にしていたらなかなかできないことで、やってみたいことは何だろうか?」という思考から始めました。

結論は、

・ジューシーな肉や、揚げ物をたらふく食べる
・今まであまり食べる機会がなかったグルメを、いろいろ食べるきっかけにする

ということでした。ご飯を主食にしていると、食べ過ぎたら太るという意識があるため、脂っこくて美味しいものを日常的に食べまくるという発想はなかなかできません。

また、ご飯を主食にしていると、ご飯に合わないものはそれほど食べる機会がありません。たとえば、糖質制限をしてからは、チーズをたくさん食べるようになり、チーズの美味しさを楽しんでいます。

あるいは間食にナッツを食べるという習慣はなかったのですが、今は香ばしさを楽しんでいます。

 

無理なく糖質制限の見返りを実感する

そして第二段階として重要なのは、糖質を制限すれば見返りがあると実感することです。

男性は特に、一食(あるいは、プラス間食)の制限をすれば、目に見えて、しかも今まででは考えられないようなスピードで、体重が減っていく事実に直面します。

私は1ヶ月半で約5kg減して、以降は、タンパク質・脂質・野菜中心の食事に何の違和感もなくなり、3食とも炭水化物を主食にしなくなりました。

 

まずは1食制限からがおすすめ

1. 楽しむ
2. 見返りを実感する
3. 炭水化物が少ない生活に、時間を掛けて体を慣らしていく

という3ステップで、私は炭水化物依存症を抜け出すことができました。

糖新生での生活に体を慣らす、アセトン臭を発生させない、という観点からも、まずは一食からの制限を推奨します。

お酒が好きならば、充分な量のおかずを肴に晩酌をして、ご飯や麺類を食べないという方法がおすすめです。

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