糖質制限の仕組み

糖質制限をするとなぜ痩せるのか?を説明します。

炭水化物を主食にしていると太ってしまうメカニズムは、以下のとおりです。

 

1. 炭水化物を食べると血糖値が上がる

糖質(炭水化物)は、体内で、脳の活動エネルギー源であるブドウ糖になります。

糖質を食べれば、血中のブドウ糖の濃度(いわゆる血糖値)が上がります。

 

2. 血糖値が上がると、インスリンが追加分泌される

ブドウ糖は、脳の活動に必要ですが、濃度が高すぎれば体の害になります。

そこで、血糖値を下げるために、体内でインスリンが追加分泌されます。

 

3. インスリンはブドウ糖を中性脂肪に変え、脂肪細胞に蓄える

インスリンは、ブドウ糖を中性脂肪に変えて、脂肪細胞内に蓄えます。

つまり、必要以上に食べた炭水化物はみな脂肪に変わってしまい、太る直接的な要因となります。

 

4. インスリンはさらに、すでにある脂肪の代謝を抑制する

インスリンの作用は、炭水化物を脂肪に変えるだけではありません。

すでに体内にある脂肪の代謝を抑制します。

体を「エネルギー備蓄モード」に変えてしまうというわけです。

基礎代謝が低下し、ちょっとやそっとの運動では痩せない体質になります。

詳しい理屈を知りたい方は、糖質制限による糖尿病治療の第一人者である、江部康二医師の解説を参考にしてください。

ドクター江部の糖尿病徒然日記  肥満改善と糖質制限食

<インスリンは三重の肥満ホルモン>
◇インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制する。
◇インスリンは血中の中性脂肪を分解し脂肪細胞内に蓄える。
◇インスリンは筋肉細胞に血糖を取り込ませるが、余剰の血糖は脂肪細胞に取り込ませて中性脂肪として蓄える。

 
加齢による基礎代謝の低下、あるいは食生活の変化(摂取する糖質の増加)などの要因により、消費するエネルギー以上に脂肪が蓄積されていくことで、体重が増加へと転じます。

 

食事毎にインスリンが大量に追加分泌されている限り痩せない

糖質制限食と高糖質食の比較
※クリックで読みやすいサイズに拡大されます

インスリンが体重増加の元凶です。

糖質(ブドウ糖)を中性脂肪に変えて蓄えるだけでなく、元々体内にある脂肪がエネルギーとして消費されるのを抑制し、脂肪を蓄える方向に作用するからです。

インスリンさえ大量分泌されないようにすれば、脂肪は合成されず、基礎代謝が向上し、体重は落ちていきます。

インスリンを大量に追加分泌させるのは、糖質だけです。

つまり、ダイエットをするには糖質を食べすぎなければ良い、という結論が導かれます。

これが糖質制限のメカニズムです。

 

糖新生により基礎代謝が向上する

糖質制限には、糖新生が活性化するという、もう一つの重要な効果があります。

糖質の役割は、脳の活動に不可欠なブドウ糖の供給でした。

糖質を食べず、外からブドウ糖の供給がなければ、体内でブドウ糖を生成する必要が出てきます。糖質を食べる食べないにかかわらず、たとえば睡眠中はこの状態になります。

そこで、糖新生(とうしんせい)と呼ばれる人体の機能が働きます。

糖新生は、脂肪をエネルギー源に、タンパク質からブドウ糖を合成します。

重要なのは、脂肪をエネルギー源にするという点です。すなわち、糖質を食べ過ぎるのを止めれば、糖新生が働いている時間が長くなり、そのぶんだけ脂肪を燃焼し続けることになります。

実際、糖質制限をすると、基礎代謝が大幅に向上します。

私は約3ヶ月の糖質制限で、運動らしい運動はせずに、20歳並みの基礎代謝(1536kcal / 日)にまで到達しました。実年齢よりも15歳若い数値です。

 

まとめ

・インスリンが体重増加の直接要因である

・インスリンを大量分泌させるのは糖質のみなので、糖質の摂り過ぎをやめれば体重は減っていく

・インスリンが大量分泌されている状態では、糖質が直接的に中性脂肪に変わるだけでなく、すでに体内にある脂肪の代謝が抑制される(=基礎代謝が落ちる)ので、よけいに太りやすい体質になる

・糖質の摂り過ぎをやめ、糖新生が働く時間が長くなれば、脂肪は放っておいても燃焼される(=基礎代謝が向上する)ので、痩せやすい体質になる

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