それは炭水化物抜きダイエットではなく、栄養失調ダイエット

糖質制限は、エネルギー摂取を控える方法論ではなく、食の価値観の転換が本質である。が、どうもこれが分かりにくい側面があるようだ。

ふと、Twitterでこのような話を見かけた。

この方の食事は、確かに糖質の摂取を控えてはいるが、同時に栄養失調食でもある。

朝:食べない
昼:ダイエットドリンク
夜:蒸し野菜

これでは不自然な低血糖になり、体に力が入らなくなったり、頭が朦朧としたり、いわゆるハンガーノック(あるいはそれに近い)症状に陥って当然と言える。

脳の活動に必須である血糖を維持するためには、

1. 外部から直接的に糖質を取り入れる
2. 脂質をエネルギー源として、タンパク質から生成する(糖新生)

のどちらかが必要だ。

1をやめ(あるいは少なくし)、2を中心として血糖値を維持する生活をするのが、糖質制限である。

糖質を過剰摂取していれば、血糖値が上がり過ぎるため、インスリンが大量に追加分泌され、大半が脂肪に変わる。なおかつ、インスリンの作用で、脂肪の分解が抑制され、代謝が低下する(痩せにくい体になる)。

が、糖新生の出番を多くすれば、脂肪だけがどんどん燃焼されて減っていく。タンパク質をしっかり摂取していれば、筋肉が減ることもない。

しかし、糖質制限をしながら、脂質もタンパク質も摂取しないのであれば、どんどん体が弱り、ついには血糖値を維持できなくなる。

これは炭水化物抜きダイエットではなく、栄養失調ダイエットである。

ちなみに、「適度に食べて適度に運動する」は最適解ではない。

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