糖質制限の効果3:間食など、際限がないような食欲が収まる

糖質制限を開始してしばらくすると、過剰な食欲が収まってくるケースが少なくありません。

私自身、三食の食事量を抑制できるようになり、なおかつ間食がなくなりました。

現在の感覚では、三食の食事量はそれほど重要ではありません。糖質の過剰摂取さえやめれば満腹になるまで食べても太らない、と経験則でわかってきているからです。

 

間食に注意

重要なのは、間食です。

私はライター、ブロガーという職業柄、デスクワークが多く、煮詰まるとチョコレートやアイスクリームなどを遠慮無しに食べていました。脳の疲れには甘いものがいい、と信じ込んでいたからです。

が、放っておくと、際限がないほど食べ続ける結果になります。これでは、インスリンの追加分泌が多過ぎて、いくら運動をしたところで、痩せるわけがありません(インスリンの追加分泌が少なければ、運動しなくても痩せます)。

 

糖質には常習性がある?

今では「なんであんなに食べまくっていたのか」と不思議になってしまうのですが、この際限のないような食欲は、血糖値の上下動によって説明されるようです。

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このことから類推すると、糖質摂取者の体内では、糖質摂取直後に「何か」が上昇して精神的満足を生み出し、その後にその「何か」が低下した時に、精神的飢餓感が発生しているはずだ。それは何だろうか。

その「何か」とは血糖だろう。糖質摂取直後に起こる血糖の急激な上昇が、食後の陶酔感と幸福感をもたらし、その後に血糖値が低下し始めると、体は「血糖切れ」状態となる。すると、喫煙者がニコチン切れでタバコを欲するように、糖質摂取者は血糖切れでイライラし始め、糖質を食べたくなる。

 
夏井医師の仮説は非常に鋭利で、状況を完璧に説明している実感があります。たとえば、丼物を満腹になるまで食べたときの陶酔感には、一種独特の感覚があります。

また、薬物依存と嗜癖の研究者の著書に、

溺れる脳: 人はなぜ依存症になるのか

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「炭水化物とコカインは脳の同じ部位を刺激してドーパミン放出量を高める」旨の記述があるそうです。

これは、ぜひ原著に当たりたいところ。現在、取り寄せています。

 

低血糖が飢餓感を生む

加えて、こちらの記事に「まさに自分にそっくり」という事例がありました。

ドクター江部の糖尿病徒然日記  機能性低血糖と糖質制限食

コメントを寄せている、はなさんは、

今考えればそれまでの食事があまりにもひどく、夕食にお菓子を食べたり、麺類、パン、まさに一日三食糖質漬けだったのですが、その頃はそれが問題だとは夢にも思わず、ただ仕事で疲れているからだろうと、夕方にチョコレートなどを食べてその場しのぎをしながら数年が過ぎました。去年からは低血糖が頻繁に起こるようになり、それまでは夕方だけだった症状が、朝食後三時間くらいでもおこるようになりました。

と、麺類やパン、甘いものばかりの生活を続け、機能性低血糖症になってしまったそうです。

機能性低血糖症とは、江部医師の解説によると、

機能性低血糖症は、1924年アメリカのSeale Harrisによって指摘された疾患で、血糖値の低下に伴ない、精神的・身体的症状を来たす疾患です。

易疲労感、気力低下、眠気、集中力低下、物忘れ、不安、いらいら、頭痛、めまい、発汗、震え、心悸亢進、筋肉痛、甘いものに対する異常な欲求、異常な空腹感・・・ などの症状がみられます。

 
実は私も、稀に仕事に熱中しすぎたときに、めまい、発汗、震え、心悸亢進、異常な空腹感という身体症状が現れるケースがありました(糖質制限をしている現在はまったく起きません)。

際限のないような間食(甘いものに対する異常な欲求)も、機能性低血糖症で説明できます。

すなわち、炭水化物(糖質)を食べると血糖値が上がり、体内でインスリンが追加分泌されます。この際に、うまく適正な血糖値にできれば問題は起きません。

が、糖質の過剰摂取を続けると、インスリン分泌機能が疲弊して異常をきたし、血糖値が下がりすぎてしまう体質になってしまうということのようです。

“めまい、発汗、震え、心悸亢進、異常な空腹感” とまではいかずとも、炭水化物を主食にし、なおかつ甘いものの間食を日々続けていれば、多かれ少なかれインスリン分泌機能が疲弊している人は少なくないはずです。

 

血糖値の上下動を少なくすれば食欲は収まる

冒頭でも触れましたが、糖質制限を始めると、実際に、際限のないような食欲が収まるケースが少なくありません。

そもそも食欲という概念が主観的であるため、なかなか定量的な研究は難しそうですが、今回紹介した「糖質には常習性がある」という仮説と、「軽微な機能性低血糖症がもたらす飢餓感」は、覚えておいて損はありません。

これらが原因であれば、糖質制限によって着実に改善できます。糖質の摂取が減れば、インスリンの分泌量が減る&血糖値の上下動が緩やかになるためです。

このように、糖質制限には過剰な食欲をおさめる効果があります。

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